はじめに今から数年前。私が中学時代に大変苦しんだことといえば、「オスグッド病」でありました。理不尽に膝がひたすらに痛い、あの不快感は今となっても忘れることはできないのです。今回は、この「オスグット病」についてちょっと調べてみることにしました。 オスグット病とは?オスグット病とは、成長が盛んな小児期(10歳から15歳程度が多い)、ダッシュしたり、ジャンプしたりといった活動などによって膝蓋靭帯の付着部である脛骨粗面に痛みや腫れなどを生じる疾患のことで、「オスグット・シュラッダー氏病」の通称です。 ひざの曲げ伸ばしを安定させている膝蓋靭帯は、すねの骨に付着しており成長期はその部分が軟骨で形成されています。靭帯との引き合いに負けた靭帯が炎症を起こし、最後には剥がれて浮き上がってきてしまうということです。 オスグット病は、サッカーやバレーボール、バスケットボール、陸上競技、野球、テニスなどのスポーツ種目の選手によく認められ、繰り返しになりますが10歳〜15歳の男児によく発生し、90%程度は軸足に発生します。 その症状としては、脛骨粗面に隆起(脹れ)が発生したり、中には、正座や膝立てをする時に、脛骨粗面が圧迫され痛みを感じる場合が多いのです。これは大変な苦痛なのです。 オスグット病とその治療その診断はレントゲン検査が不可欠でありますが、重傷でない限り、手術の必要はないと一般的にはされています。手術を行うことによって、成長が止まってしまう可能性があるからです。よって、治療上の方針として最も大切なことは、スポーツ活動のメニューを軽くすることです。....。しかし、私の場合、当時所属していた「脳味噌100%筋肉系」のソフトテニス部の顧問が、「単なる成長痛だ、放っておけば治る」と言い放ち、練習量を減らすことは出来ませんでした....。 よって、私がとった治療法は、「薬物療法」。非ステロイド系抗炎症剤というものを投与されるというものでした。これはオスグット病を治療するにあたっては最もポピュラーなものです。 確かに、多くの症例は骨の成長が止まる17〜18歳で自然に改善するものであると言われていますし、私も無事に高校入学頃になって回復しました。 私見として言ってしまえば、オスグット病は軽視されていますし、その知名度にも足りないものがあります。私も中学校時代にソフトテニスの練習量を減らすことが出来ずに大変これで苦しみました。周囲の対応というものは大変冷たいものでありました。「成長期になるもので、放っておけばなおる」多くの人間がこういった見解。当時所属していた部の顧問などは痛みを訴えた私に対して「休んでもいいけど、他の奴らに置いていかれ、自分で自分の評価を下げるだけだぞ」といった始末です。到底、私のおかれた環境では、膝に走る痛みにひたすら耐えなければならず、私はスポーツに対し「痛みに耐えながら、やらされるものなのか」との疑念を抱き、悲しくなりました。 こういった事態は、オスグット病が成長期限定の病気であり、それほど大問題となり大騒ぎされたこともないという、その性質に起因するものであると考えられるます。 とにもかくにも、当事者はつらいのです。ひどい時には、膝がはれ上がり、ただ黙っているだけでも痛みに耐えなれければならないほどのつらさを私は体験したのです。スポーツだけではなく、日常生活も嫌になり……、(正座や立膝などの体勢が一番つらい。)もっとこの症状が認知されて欲しいとただ願うだけでありまして、こうした文章を今、書いているわけです。 まとめ繰り返しになりますが、オスグット病は成長期特有の膝蓋靭帯の付着部である脛骨粗面に痛みや腫れなどを生じる疾患のことであり、手術などを施さなくても時期を見ることで、自然治癒されることが多いため、そうした性質から軽視、馬鹿にされがちであることが特徴なのです。治療には医学的処置と休養が不可欠であるのにも関わらず、必ずしもそれが周知されているとし言いがたく、現在社会におけるその認知度には大きな問題があるのです。 つまりは、オスグット病は単なる成長期の病と片付けられてしまっており、それに悩む若者へのサポート・ケアの体制には総じて、改善の余地が大いにあると考えます。 第一に、さまざまな面でまだ、大人からのバックアップを受けなければならない世代がかかる病気なのだから、周囲は細かな気遣いで見守るべきでではないでしょうか。 決してオスグット病は馬鹿にしてはいけない疾患なのです。 |
|---|