アモバン




アモバン
一般名:ゾピクロン

アモバンの効能

不眠症・麻酔前投薬。

アモバンの特徴

アモバンは我が国で1989年に認可され、最高血中濃度到達時間が0.8時間という、かの有名なハルシオン以上の速さで効き目が出るという、世界最速と言って良い睡眠薬で、すでに30年近く使われている実績のある睡眠薬です。非ベンゾジアゼピン系とカテゴライズされます。

アモバンは一般的なベンゾアゼピン系と呼ばれる睡眠薬とは若干作用の仕方と化学構造は異なるので、非ベンゾジアゼピン系と一般的には言われているのですが、作用原理の基本はベンゾジアゼピン系のそれとほとんど同じです。

アモバンの特徴はといえば、なによりも苦い薬であることでしょう。アモバンの副作用の出現率7.12%のうち、 4.18%が「苦み」で占められていると言うデータがあります。

アモバンを飲んでから30分くらいすると、胃からどんどんと苦みが込み上げてきて、 口の中までもがだんだん苦くなってきて、 次の日の朝まで続きます。 まあ、眠れないよりはよっぽどいいとは思いますがアモバンの苦さは体験しないと分かりませんね…(笑)。

アモバンには7.5mgと10mgの二種類の規格があります。画像は7.5mgのものです。



アモバンの薬価

アモバンの薬価ですが、アモバン錠7.5が23.1円、アモバン錠10が27.9円となっています。また、ゾピクロン錠7.5mg「トーワ」などのジェネリック品の薬価は半額から3分の1程度に抑えられていますので薬代が気になる方はこちらを選択肢に入れても良いかもしれません。

アモバンの副作用と危険性

アモバンは速効で効いてくれる代償でしょうか、健忘を起こしやすく、またトイレなどに行くため 一時的に起きたときなどは フラフラして転倒しやすいことがあります。

また米国FDAによると服用によって睡眠時遊行症(夢遊病)の一種による異常行動の発現などが起こったケースが報告されており、我が国の厚生労働省も注意喚起を出しています。ですから、睡眠途中に、一時的に起床する可能性がある場合は服用すべきではないでしょう。

それに加えて、アモバンをはじめとする睡眠剤を服用している間は酒類、つまりはアルコールは控えたほうが無難です。 アルコールによって副作用が強まるおそれがあることが分かっています。

また、妊娠中の方もアモバンは使わない方が無難であると言われています。

アモバンへの私見

アモバンはすぐに効くという大きなメリットを持っているのですが、患者の間での人気は今ひとつのようです。その原因は…前述のような「苦み」です。しかし、薬効は確かなので、これが解消されれば、ポスト・ハルシオンにも充分なり得るクスリだと思います。

私にもアモバンは良く効いてくれます。相性バッチリです。同じ「超短時間型」で有名な ハルシオンよりも効き目がハッキリと現れる感じがします。




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