アモキサン




アモキサン
成分(一般名) : アモキサピン

アモキサンの特徴

アモキサンは1980年に我が国では認可された「第二世代の三環系抗うつ剤」とカテゴライズされる抗うつ剤です。

アモキサンは、脳内の神経伝達物質「ノルアドレナリン」といったものを増やし、神経を活性化させて、うつ病の回復へと繋げるというおクスリです。

アモキサンの場合は、どちらかと言えば、鬱でも「死にたい」とかいった抑うつ気分や悲哀感が強い状態よりは、「やる気が出ない」 といった意欲の欠如といった症状に「意欲を高める」と言った方向、 つまりアッパー方面に効くと言われているクスリであるようです。

アモキサンについて、いろいろなサイトで調べましたが、アモキサンは服用を続けていたら「確かにやる気が出た!」という感想をお持ちになっている方がいらっしゃった反面、 アモキサンを飲んだ後に気持ちが悪くなるという方もいました。

どうやら、他のクスリもそうですが、アモキサンは合う人と合わない人がくっきり別れるクスリの様です。

また、アモキサンは少し奇妙な面を持っていまして、効くまでに数週間かかるケースが多い他の抗うつ剤よりは血中半減期が短く速効性があり、早い人だと4日くらいで効いてくるという話もあります。

また、「第一世代」の抗うつ剤には「口が渇く、便秘、立ちくらみ、吐き気」などといった副作用もアモキサンには殆ど無いといっても良いと思われます。

はっきり申し上げて、アモキサンは特殊なタイプの三環系抗うつ剤のようです。

アモキサンの最高血中濃度時間は1〜1.5時間。血中濃度半減期は8時間です。



アモキサンの副作用

アモキサンを服用するようになってから、体重が増えてきたという話をたまに耳にします。 確かに一理あるようです。アモキサンをはじめとする抗うつ剤には、ヒスタミンをブロックする作用が認められます。 ヒスタミンは食欲を抑える働きがありますから、それがブロックされれば、どうしても食欲が増し、食べ過ぎてしまい、結果的に体重が増加してしまうと言うわけです。 抗うつ剤を服用してる分にはある程度やむを得ない部分もあります。アモキサンの抗ヒスタミン作用は、抗うつ剤の中でも比較的高い部類に入ります。

また、前述のように、アモキサンはかなりアッパー系のクスリである様で、私の場合ですが、夕方に服用したら、シャープな覚醒系の作用が発現して、眠れなくなったという経験があります。

もちろん、アモキサンは医師の指示通りに服用すべきですが、私のようなケースもあったと言う事実は知っておいても損ではないかも知れません。

アモキサンへの私見

私もアモキサンを飲んでいた時期がありましたけれども、残念ながら鬱状態については何の変化も無しでした。アモキサンは先にも書きましたが、人によって「効く」「効かない」がかなり分かれるタイプのクスリのような気がします。

しかし、アモキサン服用中に「尿が出ない」とか「便秘してしまう」と言った症状は和らいだ覚えがあります。やはり、アモキサンは副作用がかなり低減されていると言うことは実感できました。

ちなみに、このアモキサンを始めとする抗鬱剤は鬱などの症状を和らげてくれる働きをしますが、病気そのものを治すチカラはありません。よって、 症状が落ち着いてきてから、周りの環境などを調整するなどして自分にとって過ごしやすい環境を作り出すことも大切です。




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