カロナール



カロナール
成分(一般名) : アセトアミノフェン


カロナールの効能

【一般】 <効能A> 次の疾患並びに症状の鎮痛//頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の疼痛、変形性関節症<効能B> 次の疾患の解熱・鎮痛//急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)<効能C> 小児科領域における解熱・鎮痛 【シロップ2%】 小児科領域における解熱・鎮痛

カロナールの概要

カロナールはとても穏やかな作用の解熱鎮痛剤です。市販の解熱鎮痛剤などに配合されているイブプロフェンやアスピリンなどは酸性の解熱鎮痛成分なのですが、カロナールの成分であるアセトアミノフェンは、そうではありません。

アセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛消炎剤にはカロナールの他にも、アニルーメ、アトミフェン、カルジール、サールツー、コカールなどがあり、また、病院でよく処方される風邪薬である「PL配合顆粒」にもアセトアミノフェンが配合されています。

イブプロフェンなど、ポピュラーな酸性の解熱沈痛成分には、喘息の発作を煽ることがあります。これを「アスピリン喘息」と言うのですが、アセトアミノフェンはこの危険性が少ないとされており、喘息持ちの患者さんによく処方されます。

しかし、アセトアミノフェンでも、アスピリン喘息を引き起こす可能性は全くゼロとは言えないので、喘息持ちの方は、服用に注意が必要です。

また、市販薬では「タイレノール」がアセトアミノフェンを主成分としています。

前述のように、カロナールはとても穏やかな作用ですので、小児にも負担が少なく、使いやすいクスリですが、作用が穏やかな分、解熱鎮痛効果は弱いので、重度の打撲傷などには向きません。

ただし、インフルエンザにはロキソニンやポンタール、ボルタレンと言った他の解熱鎮痛剤よりも、カロナール(アセトアミノフェン)の方が、体への負担も少なく安全とされており、インフルエンザの解熱にはカロナールが処方されます。



カロナールの副作用

カロナールはかなり安全性の高いクスリですので、重い副作用は、医師の指示通りに服用している分には、ほとんどありません。ただし、どんなクスリにでも言えることですが、服用のし過ぎは胃や肝臓を痛める可能性が高まるので、注意が必要です。

カロナールへの私見

私は発熱時、頭痛時にカロナールを処方されましたが、取りあえず熱は下がったのですが、関節痛などにはほとんど効きませんでした。一般的に言われるように、確かにカロナールは作用が弱いような感覚を受けました。痛みを取ったり熱を下げる作用は、明らかにロキソニンなどのほうが上であると思います。

ただし、私は前述の「アスピリン喘息」持ちであり、カロナール以外の解熱鎮痛剤を服用すると、ぜんそく発作がまれに出てしまい、苦しい思いをする羽目になることがあるのですが、カロナール服用によって喘息症状が現れることはありませんでした。「ソランタール」と同様に喘息持ち の人間にとっては最良の解熱鎮痛剤だと思いました。





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