ドラール




ドラール
成分(一般名):クアゼパム

ドラールの効能

不眠症。麻酔前投薬。

ドラールの用法・用量

* 不眠症..通常、成人はクアゼパムとして1回20mgを就寝前に経口服用する。なお、年齢、症状、疾患により適宜増減するが、1日最高量は30mgとする。

* 麻酔前投薬..手術前夜、通常、成人はクアゼパムとして1回15〜30mgを就寝前に経口服用する。なお、年齢、症状、疾患により適宜増減するが、1日最高量は30mgとする。

ドラールの特徴

ドラールは1999年に発売されたベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。その血中濃度半減期は30時間以上。 つまりはロングタイプの睡眠薬です。「どうも最近はぐっすり寝た気がしないので困ってます…」と 診察の際に先生に話したら追加されたのがこの、ドラールです。

ドラールは先生から「これでぐっすり眠れるはずだよ」と言われ、処方されたのですが、もしかして 「バルビツール酸系」ですか???と思って、ドラールについて調べてみれば、「ベンゾジアゼピン系」と 一般的な睡眠薬と同じにドラールはカテゴライズされており、「何だぁ、フツーのクスリじゃん!!」と、 ごくごく一般的な睡眠剤であることを突き止めました。

ドラールは過敏に反応してしまう脳の神経の緊張状態を解き、神経を静めて眠りへと誘うといった 効き方をします。また、ドラールは特に危険という因子もかなり少ないので、安心して飲み続けられるようです。

ドラールの薬価は、ドラール錠15が98.5円、ドラール錠20が116.6円です。かつては薬価がかなり高いのがそのネックだったドラールですが、近年になってクアゼパム錠「サワイ」などのジェネリック品が発売され、こちらの薬価は半額程度と患者の負担が軽くなりました。



ドラールの作用時間

前述のように、とにもかくにもドラールは持続時間が長いのです。夕方6時頃に飲んで寝たら翌朝9時過ぎまで 爆睡したという記憶があります。 かづて、ヒルナミンを 服用していた時を彷彿とさせるドラールによる爆睡ぶりでした。

しかしぐっすり眠れたのはいいのですが、ドラールのその持続時間の長さゆえに、朝に目を覚ましても しばらくは意識がぼやーっとする感じがしました。つまり、ドラールは自分みたいな放浪者とか単位を十分に 取り終えた大学生などにはとても向いているとは思いますが、ドラールは朝にパッチリ起きなければならない方にはハッキリ言って適さないと思います。

しかしながら、クスリというものは個々人によって作用の出方が異なるものですので、ドラールを飲んでも熟睡できなかったという感想も耳にします。体に合わなかった場合は、すぐに医師に相談して、クスリの変更や調整をしてもらうことをオススメします。

ドラールの副作用

ドラールには腹の中に食べ物が入っている状態で服用すると、効果が強く出すぎたり、何とも不思議な副作用があります。具体的には、ふらつきや眩暈、吐き気などが現れることが多いようです。

よって、ドラールを食後すぐに服用することは避けるべきです。また、アルコールとのチャンポンも、副作用発現の原因因子となり得るので、ドラール服用後の飲酒も控えるべきです。

また、ドラールが属しているベンゾジアゼピン系の薬剤全てに言えることですが、これは長期間の服用や大量の服用で依存が生じることが分かっています。しかし、依存が生じやすいのは、効き目がシャープなクスリ、つまりは「短時間型」のクスリであるケースが多いので、ドラールの場合はさほど神経質になる必要はないかと思われますが、頭の片隅に入れておいても良いかもしれません。




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