ユーロジン




ユーロジン
成分(一般名) : エスタゾラム

ユーロジンの効能

(1)不眠症。
(2)麻酔前投薬。

ユーロジンの概要

ユーロジンは、ベンゾジアゼピン系にカテゴライズされる睡眠薬で、我が国では1977年に認可され、発売されています。

製造元である武田薬品が扱っているココロ系のおクスリは本当に沢山あるのですが、悪く言うつもりはありませんが、これらのほとんどは実は外国企業の開発したクスリのライセンスを取って販売しているだけなのです。

しかしユーロジンは武田薬品が自社開発した睡眠剤なのです。ユーロジンは世界で20数ヵ国で販売されています。

ユーロジンは血中濃度半減期が24時間ということで、持続時間としては中〜長時間型と、比較的ロングタイプの 睡眠薬です。よってユーロジンは夜中に何度も目が覚めてしまい、眠れないといった症状に有効とされています。

しかしながら、ユーロジンの最高血中濃度到達時間は5時間、つまりは薬を服用してから、 薬の効果が出るまでにかなりの時間を要するわけで、寝つきが悪いと言う症状にはユーロジンは全く向かないと言えます。 実際ユーロジンは売り上げが大きいわけでもなく、患者の間でもかなり人気は低いと言われています。

ユーロジンが人気がないと書きましたが、その要因としてはそれ程の入眠作用が無いことに加えて、 持続時間が長いため、朝までクスリが残ってしまうという点に尽きるのです。不眠症患者の多くが欲しがる、 すなわち人気が出る睡眠薬と言うのは素早く効き始めて、適度な時間でスパッと切れるというタイプの薬ですから、 ユーロジンは残念ながらこの要素を全く満たしていないといっても過言ではないでしょう。



ユーロジンの副作用

何はともあれ、ユーロジンは持続時間の長い睡眠薬ですので、「翌朝への持ち越し」が十分にあり得ます。 当然のことながら、持ち越しが発生した場合は、眠気を催したり、注意力が散漫になりがちになります。 車の運転や機械の操作をする場合は細心の注意が必要です。

ユーロジンへの私見

私はユーロジンを2週間だけ服用したことがあります。結果は「定説」通り、どうもキレの悪い感じのおクスリで、翌朝までユーロジンの効果が残ってしまい、午前中はボーっとしてしまう状態になってしまいました。特にすぐに眠くなるわけでもなく、目覚めは最悪。

ユーロジンは1〜4mgを就寝前に経口服用するというのがセオリーになっていますが、4mgを服用した場合は、特に目覚めが不快でした。とにもかくにも目が覚めても、何だかボーッとした感じが残っていて、行動するのが非常に億劫なのです。

ユーロジンの揚げ足取りをするつもりはありませんが、 とにもかくにも中途半端な印象を受けた薬です。私にとっては、ユーロジンは作用時間が長すぎたのだと思います。 巷で言われていることと同じ状態になってしまいました。

ユーロジンを飲んでいた当時は大学生だったので、朝に無理に起きる必要がなかったために助かりましたが、 毎日定時に出勤しなければいけない社会人の方々にはユーロジンは向いていないなぁと思いました。




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