ヒベルナ糖衣錠




ヒベルナ糖衣錠
成分(一般名):ヒベンズ酸プロメタジン散

ヒベルナ糖衣錠の効能

* 振せん麻痺、パーキンソニスム。

* 麻酔前投薬、人工(薬物)冬眠。

* 感冒等上気道炎に伴うくしゃみ、鼻汁、咳嗽、枯草熱、アレルギー性鼻炎。

* 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹、中毒疹)、じん麻疹、血管運動性浮腫。

* 動揺病。

ヒベルナ糖衣錠の用法・用量

塩酸プロメタジンとして通常成人1回5〜25mgを、1日1〜3回経口服用する。振せん麻痺、パーキンソニスムには1日25〜200mgを適宜分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

ヒベルナ糖衣錠の概要

ヒベルナ糖衣錠は、添付文章によると、1956年から使われ続けている、歴史のあるクスリです。同種同効薬しては高田製薬からピレチアが発売されています。

ヒベルナ糖衣錠は基本的には鼻炎や風邪に依るくしゃみや咳、そして鼻水などを和らげる作用があります。

またヒベルナ糖衣錠には、かゆみを抑える働きもあります。これらはアレルギーと大きく関係する症状の場合が多いのです。

ヒベルナ糖衣錠は、抗ヒスタミン薬と呼ばれる種類の薬です。ヒスタミンというものは、アレルギー症状を引き起こす原因となる生体内の物質のことです。

生体内にアレルギーの原因となる異物が進入すると、免疫系の細胞からヒスタミンが分泌されます。ヒスタミンは、血管にあるヒスタミン受容体(H1受容体)というタンパク質へ結合して活性化させます。そして血管のH1受容体が活性化してしまうと、前述のような、アレルギー症状が引き起こされます。

ところで、ヒベルナ糖衣錠は精神科領域に於いてもよく使われています。精神科領域でのヒベルナ糖衣錠は、主に抗精神病薬服用時に於ける出現する「パーキンソニズム」の予防のために、副作用止めとして用いられます。

例えばコントミンウインタミンレボトミンヒルナミンを始めとした古いタイプの抗精神病薬、要は不安などで逆立ってしまった神経を押さえる、即ち脳みそのブレーカーを落とすような薬(メジャートランキライザー)を処方されたとします。

その際、副作用として、手の震えなどが起こる場合があります。これを薬剤性パーキンソニズムと言います。ヒベルナ糖衣錠はこうした副作用を未然に防ぐという薬効があるのです。

ヒベルナ糖衣錠を服用することによって、眠気をもよおすケースがあります。これを利用して、鎮静作用をも期待しようという寸法があります。

言ってしまえばヒベルナ糖衣錠は薬剤性パーキンソニズムに苦しむ方々にも良いでしょうし、そしてアレルギー性の各症状にお悩まされの方にも効くという、一石二鳥的なクスリだと思います。



ヒベルナ糖衣錠の副作用

ヒベルナ糖衣錠の最大の副作用はズバリ、服用後に訪れる「眠気」でしょう。なにぶん、古いクスリですから、ある程度の副作用には目をつむらなくてはいけないかも知れません。

とにかくヒベルナ糖衣錠が効き過ぎた場合には、眠気や倦怠感が残ってしまうのがこのクスリの最大の副作用と言えるでしょう。

ただし、ヒベルナ糖衣錠はそれ程きついクスリでもないので、副作用といっても眠気くらいで、他の重篤な副作用は滅多にないと言えるでしょう。

しかし、精神疾患などを抱えていない人には向かないクスリだと思います。仕事中に居眠りなんかしてしまったら大変ですからね。

ヒベルナ糖衣錠への私見

僕は、就寝前に服用する睡眠剤が、酷い不眠のために、どんどん増えていった時期があったのですが、それでも眠れなくて、とどめということでコントミンとセレネースを出されたことがありましたが、その際にヒベルナ糖衣錠が付いてきました。

ヒベルナ糖衣錠は僕の場合は起床後に5mg、就寝前の睡眠剤と同時には50mg服用していた時期がありました。しかし、起床後の5mgは何の影響もなかったのですが。就寝前の50mgは結構効きました。強力な短時間型睡眠薬と言った感じで、スコーンと眠くなりました。

ヒベルナ糖衣錠を服用し始めてから、メジャートランキライザー漬けだった僕から、抗パーキンソニズム作用も無くなり、自分の体質には、なかなか良いクスリじゃないかと思いました。眠気を除けばですが。





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