強迫性障害


強迫性障害とは?

他人にとってはどうでもいいようなことでも、気にせずにはいられない病気です。

例えば、出かけるときは戸締まりをしますよね?
それでも「あっあそこ閉め忘れたかも知れない」などと思って、一旦戻ってカギのロックを再確認することも、そそっかしい私をはじめとして、大体の人はそんな経験、ありますよね。

この病気のおもな症状は、どうでもいいような考えが心の中に繰り返し起こる「強迫観念」と、それを打ち消すために行われるさまざまな「強迫行為」です。

例えば、「強迫不安」ですと、手にばい菌が付いていたらどうしようとか、ガスの元栓しめたかな? などという考えが始終つきまとってしまいます。

そして「強迫不安」要素を断ち切るために、1日数十回は手を洗うとか、何度も家に戻ってガスの元栓をチェックせずにはいられないといった「強迫行為」が行われます。当然、手を何回も洗うためにはは多くの時間やエネルギーを費やしてしまうので、さすがに日常生活を行うのにも支障が出てしまいます。

そして、この病気の一番恐ろしいところは.....

本人もおかしなことだと自覚しているのに強迫観念から逃れられず、強迫行為をやめることができないのです。また、どんなに繰り返し強迫行為を行っても、不安や不快感を消滅させることが出来ないことにこの病気のつらさがあります。



強迫性障害の原因は?

OCDの原因に関してはいくつかの仮説があります。脳内のセロトニン系の亜型における異常ではないかと説明する学者もいます。そして、その異常の原因として外傷的なできごとによる二次的なもの、あるいはその他の物が考えられています。また、同じく脳内のド−パミン系が関連していると考える研究者もいます。

おそらく、強迫性障害には種々の亜型があり、いくつかの原因が複雑な病気を作り出していると思われます。

強迫性障害の治療は?

強迫性障害の治療ですが、SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor:選択的セロトニン再取り込み阻害剤/製剤例:パキシル、ルボックス/デプロメール、ジェイゾロフト)などの開発により、治療は可能な病気になってきています。



なお、この文章はOCD研究会さんのサイトを大いに参考にさせていただきました。




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