ラキソベロン


ラキソベロン
成分(一般名) : ピコスルファートナトリウム

ラキソベロンの効能

各種便秘症。術後排便補助。手術前における腸管内容物の排除等。


ラキソベロンの特徴

ラキソベロンは代表的な「大腸刺激性下剤」、つまり、大腸を刺激して排便を促すというメカニズムを もつおクスリです。一般的な刺激性下剤は耐性を生じることが多いのですが、ラキソベロンの利点は、その耐性を 生じることが少ないことなのです。ラキソベロンには錠剤や液体もあり、子供や高齢の人を含め広く使われています。

ラキソベロン液の一番のメリットは量を調節できることです。ラキソベロン液は、直径2センチ弱、 高さ5センチ弱のボトルに入った液体です。これをコップ半分程度の水に、通常大人は10〜15滴を滴下して 飲むというわけなのですが、何といっても素晴らしい点は、便の状態によって滴下量(効き具合)を調整できると いうことなのです。

精神科領域では、三環系抗うつ剤を始めとする抗鬱剤などの副作用に「便秘」というものが良くあるのですが、 その解消のためにラキソベロンが用いられることが多いと思われます。

私の場合は、ラキソベロンが出るまでは、抗うつ剤などを多く服用していまして、その副作用の便秘で 苦しんだ後、 「アローゼン」という下剤を出されていたのですが、 効き目が今一つ…。

と言うわけでラキソベロンが登場しました。ラキソベロンには前述のように錠剤タイプもあるのですが、 私が頂いたのは「液体」タイプ。 コップ半分くらいの水に、ラキソベロン液を15滴くらい入れて服用せよとのこと。

ラキソベロンを実際に試しましたが、私の場合は20滴くらいでようやくスムーズな排便が出来ました。 しかしながら話によると頑固な便秘の方は1回でラキソベロン液を丸々1本使ってしまうというケースもあるようです。



ラキソベロンの副作用

ラキソベロンは安全性も高いということがウリです。必要最小限の量ならば妊婦が服用しても 問題はないようです。ラキソベロンは短期間ならば連続して服用しても大丈夫かと思われますが、 人や量によっては腹痛が起きる可能性もあるようです。

ただし、ラキソベロンの使いすぎは、体が薬に依存してしまい、かえって自然な排便が困難になるケースを 誘発することも、少なからずあるので、ラキソベロンの使いすぎには注意を要します。

ちなみに、ラキソベロンの効果発現は8時間程度なので、通常は、就寝の少し前に服用するのがセオリーです。 ですから8時間後に大事な会議などがある方などは服用時間をずらして服用することをお勧めします。そうでないと… 会議中に下っ腹の具合が悪くなる……といったことが起きかねません。


こんな感じの「お薬の飲み方」と題する解説書が付いていました。






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