レンドルミンの概要
レンドルミンはチエノジアゼピン系とカテゴライズされる睡眠薬で1988年から処方されている歴史ある薬です。
レンドルミンは、最高血中濃度時間が1.5時間と短いクスリなので、服用してから間もなく効き始めるのが特徴です。 そして、血中濃度半減期は7時間と、人間の理想的とされる睡眠時間とされる8時間程度を確保するのに程よい作用時間を 持っていると言うことで、多方面から支持を受けてきました。
レンドルミンの一番の利点は副作用が少ないことです。つまりは非常に安全性の高いクスリなのです。よって、医者にとっても非常に処方しやすい薬のひとつです。
ただし、このレンドルミン、副作用が少ないと申し上げましたが、そのせいか、肝心な薬効までもが弱いと訴える方が多いのが現実のようです。 特に、程度の悪い不眠症を長く患っている患者の間では、非常に不評な薬です。
どのくらい効かないかというと、睡眠薬としてではなく、「抗不安薬」として売り出されているデパスやソラナックスなどとレンドルミンを比較したら、デパスやソラナックスを服用したグループの方が、 眠気を訴えた人数が多かったという、何とも失笑してしまう記録が実際にあるのです。
ただし、昨今において睡眠導入剤を不正に入手し、悪用する輩が増えているため、とにもかくにも、副作用の少ない上に、効き方がマイルドであるという特徴を備えたこのレンドルミンは、「悪用されるリスク」が低いわけで、これはこれで、素晴らしい特徴でしょう。
とにもかくにも、レンドルミンはファーストチョイスとして用いられることの多い睡眠導入剤でしょう。確かにもっと強力な入眠作用を持った薬は色々とありますが、逆に考えれば、効き目の強い薬をいきなり処方してくるというのも、問題であると言えるでしょう。 レンドルミンと同成分のジェネリック品としてはグッドミン、アムネゾン、シンベラミン、ゼストロミンなどなど、沢山あります。
レンドルミンの副作用
レンドルミンは非常に安全性の高いクスリですので、とにもかくにも、医師の処方通りに飲んでいる分には重篤な副作用は殆どありません。しかし、人によっては服用によってふらつきや健忘などが生じる場合がありますし、アルコールと一緒に服用するとあらぬ副作用が生じる可能性が高まります。基本的に薬と酒の併用はNGです。注意は、してもしすぎることはないでしょう。
レンドルミンへの私見
私は数回レンドルミンを服用したことがあります。しかしながら、全然眠気を催す気配もなく、むしろイライラしてしまいました。何で睡眠薬を飲んだのに全く眠気が来ないのかと。
とにもかくにも、レンドルミンは、ハードな不眠症には、全くダメですね。しかし、薬というものは、強ければいいというものではありません、やたらに強い薬を欲しがる方も多いようですが、レンドルミンで間に合うならば、これで間に合わせた方が、最終的には、これに越したことはありません。薬は必要なものだけにとどめて、余計な薬は出来るだけ飲まないことが、病気を追い出すコツです。
レンドルミンの効能
不眠症、麻酔前投薬。
レンドルミンの用量・用法
* 不眠症．．１回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口服用する。
* 麻酔前投薬．．手術前夜：１回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口服用する。麻酔前：１回ブロチゾラムとして0.5mgを経口服用する。