統合失調症とは?統合失調症の主な症状と発病の原因




統合失調症はかつて「精神分裂病」といったいかにも偏見を生みそうな病名が付いていた病ですが、
平成14年に病名が変更されました。もちろん脳をはじめとする神経系の病気ではありますが、脳が破壊されたり、
「人間らしさ」が無くなってしまう病気ではないので差別・偏見はご無用。120人に1人くらいの割合でかかる普通の病気です。
120人に1人という数をどう捉えるかは個人差があるとは思いますが…..

統合失調症の主な症状と発病の原因

陽性症状


幻想が見えたり、幻聴が聞こえたりする。


被害妄想が大変強くなってしまう。


混乱や興奮によって会話、文章にまとまりが無くなる。

陰性症状


まわりに対して無関心になって、なにもやる気も起きなくなる。


意欲や自発力が低下し、無口になったりする。


集中力がなくなったり、疲れやすくなる


それまで外出好きだった人もあまり家から出なくなる。

治らない病気ではないのですが、ストレスなどで再発を起こしやすく、再発予防に重点をおいた治療が必要になります。
そして、この病気の困ったところは、回復のスピードが大変ゆっくりであることです。

発病の原因ですが、遺伝と環境が複雑に絡み合って発症する説、細かく言えば、「脆弱性(先天的素質と後天的なストレス対処能力などから構成される)」
というものと、病気の発症を引き起こす「ストレス」の組み合わせによって示される「ストレス脆弱性モデル」という概念によって原因が説明されることが多く、
この説が一番有力とされていますが、脳内の神経伝達物質の過剰量も関係していると言われ、はっきりとした原因は、まだ証明はされていないのです。








更に統合失調症を詳しく見てみると…

大体の発症時期は青年期(思春期~30歳までに多い傾向にあります)。内因性の精神病では最も多く、発生頻度は0.7~0.8%と
言われています。つまり…1%近くの方が普通にかかる病気なのです。1%という数字をどう捉えるかは個人の自由ですが、私はごくありふれた値であると感じます。

前述のように、統合失調症の中心となる病状としては、周囲に無関心、人当たりがぎこちない、冷たい表情を自然としてしまうといった内的体験の異常や、
自閉などといった、外界との接触の異常が中心となることが多いようです。

そして、統合失調症が慢性化してくると、幻覚はそうでもないのですが、しかしながら幻聴が聞こえるようになるケースが多く、その内容は本人にとって
不快なものが多く、そのため、行動にいちいち口を挟んだり、考えていることがそのまま声として聞こえるという、何とも不気味で異様な緊迫感に襲われます。

そして、更に症状が悪化すると、次第に自我感が崩壊してしまいます。このため、「他の人に自らの脳の中身をコントロールされている・自分の考えが誰かに
抜き取られている…」と感じる”思考奪取”と呼ばれる症状が発生してきます。

非常に厳しい病ですが、近年になって治療薬がかなり進歩してきたので、かつては統合失調症患者は精神病院に「収容」といった形式がしばしば
取られてきましたが、現代では必ずしも入院しなくても治療できる病になりつつあります。


ゆえに、再度強調しますが、患者さんへの差別などは、はっきり言ってご無用なのです。