PL配合顆粒
一般名：複合感冒薬
PL配合顆粒の効能
感冒若しくは上気道炎に伴う次の症状の改善及び緩和／／鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱。
PL配合顆粒の概要
PL配合顆粒は、非ピリン系と呼ばれる複合感冒薬、つまりは風邪薬で、風邪をひいて医療機関を受診すると処方されることの多い薬です。
PL配合顆粒は風邪の主たる症状を和らげるに適した4種類の成分が「配合された」薬で、サリチルアミド、アセトアミノフェン、メチレンジサリチル酸プロメタジン、カフェインという4種類の有効成分が配合されています。
風邪をひくと熱が出て、頭痛や関節の痛みが起こりますから、腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる作用のあるサリチルアミド、アセトアミノフェンが有効に働きます。
メチレンジサリチル酸プロメタジンはアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑制する作用があり、鼻水やくしゃみの症状の改善に効果を発揮します。
カフェインは、コーヒーなどに含まれているカフェインそのもので、意識をハッキリとさせる効果がありますから、風邪を引いてどんよりとした感覚をクリアにする働きをします。
PL配合顆粒の副作用
PL配合顆粒に配合されているメチレンジサリチル酸プロメタジンの副作用に、眠気、口の乾き、便秘、尿閉がありますし、 同様にサリチルアミドには胃潰瘍や腎不全を引き起こす可能性があることが分かっていますからPL配合顆粒を服用することにより これらの副作用が起こることがあり得ます。
PL配合顆粒への私見
PL配合顆粒は、前述のように、風邪の症状を和らげる働きをしますが、風邪の原因そのものを治してくれる薬ではありません。こう言った薬を「対症療法薬」と言います。
PL配合顆粒を服用すると、確かに風邪の症状は和らぎますが、この感覚が危険だと個人的には思っています。PL配合顆粒で風邪の症状が無理矢理抑えられているだけなのに 「風邪が治った」と思い込み、療養をせずに普段通りの生活を送ることで、実は更に風邪をこじらせたり、また、風邪のウィルスをバラまくと言うことになりかねないからです。
熱が出ると言うことは、人間が持っているウィルスに対する抵抗力が発揮されていると言う証ですから、この熱を無理矢理下げてやるというやり方にも、いささか疑問を感じます。