クロフェクトン




クロフェクトン
成分(一般名) : 塩酸クロカプラミン

クロフェクトンの概要

クロフェクトン1974年から発売されている主に統合失調症に対して処方される薬なのですが、現在ではマイナーなクスリなので処方される機会はあまり無いと思われます。しかし、ジェネリック品としてパドラセンがあります。

クロフェクトンは「イミノベンジル系安定剤」とカテゴライズされていて、基本的には「自閉してしまうタイプ」の症状に用いられることが多いようですが、気分を調整する作用があるため、統合失調症にかぎらず、強い不安感や緊張感、気分の停滞などいろいろな精神状態の改善に用いられることがあります。

また、クロフェクトンは脳内の情報伝達系の混乱を改善します。おもに、ドーパミンという脳内神経伝達物質の過剰な流れをブロックするという作用がそれです。よって、クロフェクトンは統合失調症の陽性症状(妄想、幻覚、幻聴、混乱、興奮)のほか、陰性症状(感情鈍麻、思考・意欲減退)にも有効であるとクロフェクトンは言われています。

クロフェクトンには精神の賦活作用もあるので、うつ病などで気分の沈滞などの症状がひどい場合には処方されるかも知れません。

画像はクロフェクトン10mg錠とさらにマイナーでありましょう、クロフェクトン50mg錠です。

クロフェクトンの薬価は、10mg錠が11.6円、25mg錠が25.4円、50mg錠が46.8円です。



クロフェクトンへの私見

私がクロフェクトンを飲んだ感想は、夜寝る前にまとめて飲むことで、次の日の「朝の辛さ」が緩和されたような気がしていますが…他のクスリも一緒に服用していましたので、それとの相互作用があると思われます。故に、クロフェクトン単体での効果というものはちょっと分かりかねる部分がありました。

しかし、クロフェクトン服用時は少しはアクティブに動けたような気がするので、このクスリに精神賦活作用があるというのは本当のようです。

クロフェクトンの副作用

比較的多いクロフェクトンの副作用には錐体外路症状による、手のふるえ、体のこわばり、つっぱりなどがあります。これは、タスモリンアキネトンなどで予防することが出来ますので、ひどい場合は医師に相談してみるべきでしょう。

クロフェクトンを含む向精神薬は服用後に、眠気を催したり、注意力が散漫になりがちなので、車の運転や機械の操作をする場合は服用しない方が無難なようです。

クロフェクトンの効能

統合失調症。

クロフェクトンの用法用量

通常成人に対し、1日量クロカプラミン塩酸塩水和物として30〜150mgを3回に分けて経口服用する。なお、症状、年齢に応じて適宜増減する。




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