パニック障害(パニックディスオーダー)


パニック障害ってどんな病気?

パニック障害というものは、ある日突然に理由もなく突然に激しい動悸、呼吸困難、熱感・冷感、胸部不快感などに襲われたり、 電車に乗っていたら突然気持ちが悪くなってしまう…などいう発作が現れる症状を概略的ですが指します。

大体はこういったパニック障害による症状で「内科」を受診するのだけれども、特に内科的には問題ないという検査結果が出ることが多いのです。 パニック障害は原因不明の病で、ヒステリーだとか、仮病だとか言われやすい病状であります。パニック障害の詳細は「精神科に行こう!」を読むと大変わかりやすいので、興味のある方は一読を。

ちなみに以下のような症状が4つ以上同時に発生した場合、パニック障害である可能性があると言われています。

  • 異様な発汗
  • 体の震え
  • めまい
  • 心拍数の増加や動悸
  • 胸の不快感
  • 腹部の不快感
  • 現実がよく分からなくなる
  • 異様なうずき感
  • 冷感や熱感
  • 死ぬのではないかという恐怖感
  • 窒息してしまうような感じ
  • 自分を上手くコントロール出来なくなるのではという恐怖感
  • 息苦しい

パニック障害ではどんな症状が出る?

●パニック発作

これは前述の通りです。突然に理由もなく激しい動悸、呼吸困難、熱感・冷感、胸部不快感などに襲われたり、電車に乗っていたら突然気持ちが悪くなってしまう… などいう発作が現れ、死の恐怖などを感じることもあるという症状。しかし大抵は20分くらいで治まり、病院に行って内科的検査をしても異常なしと診断される。

●予期不安

一度パニック発作を起こしてしまった方が、「またあの発作が起きたらどうしよう。」「今度、あんな発作が起きたら死んでしまうのでは…。」などと心配になり、 不安や焦燥感に駆られるという症状。人によってはうつ病にまで進行する可能性があるので、要注意。

●広場恐怖

予期不安と似ているのですが、今度のターゲットは「場所」。以前パニック発作を起こした場所がトラウマとなり、その場所にはもう行きたくないと自然と体が その場所を避けるようになるという症状。これも進行すると、外出することすら恐怖になり、引きこもりなどの原因ともなり得る。



パニック障害の治療はどうするの?

パニック障害は、近年になってようやく精神科領域の病気であることが分かり、精神科での治療がなされることなりました。 この症状を適応症とする「パキシル」といったクスリも最近になって登場しています。

症状が非常につらい病気でありますが、前述の通り、「パキシル」(ただし値段が高い)等といった治療薬が 登場してきており、適切な治療が可能になっています。また、以前からある抗不安剤「ソラナックス」もパニック障害への有効性が確立 されています。

とにもかくにも上記のような症状に悩まされた場合は、まずは内科(精神科もある総合病院が適当だと思われます。)に行って、検査を受けることが第一歩として のセオリーです。眩暈がする場合は「メニエール病」、胸が苦しくなった場合は「狭心症」など、内科的疾患でないことを内科に行っても異常がないと診断された 場合に「パニック障害」かと疑えば良いのです。

そういった内科的疾患では無いという場合には速効で精神科・神経科の門を叩くべし。ちなみに余談(まあ、本当は一番言いたいことなんですけど)だが、 この病気は、20代後半に発病することが多いと言うのが定説になっています。しかし、過度の緊張とかストレスを受けている場合は年齢に関係なく発症する 可能性が否定できません。だれでもなりうる病気です。

ダメ医者もいます。

精神科医の中でもほんの一握りかとは思われますが、パニック障害について不勉強な医者もいます。私は上記のような症状に苦しみ、 ある総合病院の内科に行ったのですが、案の定1万円以上を取られて精密検査をしても異常が無くて、パニック発作では?とその内科医に言われ、 紹介状を持って、精神科に回ることになったのですが、その精神科医が言った言葉。「そんなに若い年でパニック発作なんておこるわけないだろう」 …どうしようもない医者でした。挙げ句の果てに「そのくらいで大学病院に来るな」なんてニュアンスのことを言われ、ああ症状悪化。 N大学病院には二度と行かないっ!

それで、仕方が無いので、別の個人開業医に回ったら「パニック障害です」との診断。ああ…N大学病院のダメ医者め…と言った感じです。。

せっかくお金を払って医者に行ってるのに、適切な治療・診断がなされないなんてもってのほか。 いい医者を頑張って探すのが一番の治療法だったりするのが精神科領域の病気の特徴であると思います。 自分と合う、良い医者を見つけられれば、それだけで半分くらいは完治したことになると思います。

パニック障害を誘発するもの

パニック障害の発作を誘発するものとしては「炭酸ガス」「カフェイン」「酒」などがあります。 パニック障害と診断された場合は、これらのモノは控えた方が良いと思われます。




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