セレネース



セレネース
成分(一般名):ハロぺリドール



セレネースの概要

セレネースは代表的な「抗精神病薬、メジャートランキライザー」で、1964年発売という歴史あるクスリです。

セレネースは鎮静効果が強く、統合失調症などの病状に用いて、気分の波を安定させます。特に統合失調症における「幻聴」「幻覚」など、陽性症状といわれる状態を強力に抑えてくれるおクスリです。

少し詳しく見ていくと、セレネースは脳のドーパミン2受容体を遮断することで、ドーパミン神経の過剰な活動により発現する陽性症状をおさえるという薬理をもっているのです。

セレネースは気持ちを穏やかにする作用がありますので、前述の統合失調症などの症状以外にも、幅広く処方されています。

セレネースは私の場合は、統合失調症の急性期だった数年前にセレネース錠を服用していました。その頃は特に「お前など死んでしまえ」というような幻聴が聞こえてきたりして、非常につらい時期でありました。

しかし、セレネースが処方されて数日飲んでいたら、そんな幻聴の症状が治まってきました。セレネースはさすがメジャートランキライザーだけあって強力に効きました。

セレネースは、その強力な鎮静効果を応用して、躁病やがんこな不眠などの改善にも用いられることがあります。

セレネースは不眠にも応用される程に大変鎮静効果が強いため、服用後に眠気を催したり、注意力が散漫になりがちになりますので、危険な作業などは避けた方が良いかと思われます。

私もセレネースを夜に服用して、喉が渇いたのでコンビニに飲み物を買いに行こうとして階段を降りているときにふらついてしまって、階段から落ちてけがをしたことがあります。

セレネース服用中はアルコールは御法度です。眠気やふらつき、立ちくらみなどの副作用が増強されて、危険な目に遭うかもしれません。

また、セレネースは胎児の成長に影響を与えると言うことなので、妊娠中の服用は止めておくべきだと言われています。



セレネースの副作用

セレネースの副作用は錐体外路症状と言って「体が震えたり、こわばったりする」とか「尿が出にくくなる」とか「口が渇く」などがあります。また、メジャートランキライザー全体に言えることですが、体重増加が発現することがあります。

こういった錐体外路症状の副作用はアキネトンなどで予防することが出来ます。セレネースを服用中、こういった症状に悩まされた場合は、即刻、医師に相談すべきでしょう。

また、前述しましたが、セレネースは鎮静効果が高いので、服用後、眠くなる事があります。セレネース服用後は、危険を伴う作業は控えるべきでしょう。

セレネースへの私見

現在私はセレネースは服用していませんが、病院に行かなければ行けないほどの不穏感に襲われ、病院に行ったときに、セレネースの筋肉注射を受けています。

セレネースの筋肉注射は強力で、あれこれと勝手に大パニック状態に陥っていた時にかなり効きます。

これは効くクスリだなぁと思っています。しかし、あくまで僕にとってのセレネースは「非常用」のクスリであって、日常的にはお世話になる事は避けたいと感じています。

とにもかくにも急場をしのぐにはセレネースの筋肉注射はベストチョイスだと思います。




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