タスモリン


タスモリン
成分(一般名) : 塩酸ビペリデン




タスモリンの効能

向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア・アカシジアなど。

タスモリンの概要

タスモリンは「アキネトン」の後発医薬品です。他の同種の薬としてはアキリデン、ビカモールがあります。

タスモリンは、抗精神病薬や安定剤、抗鬱剤などを服用している場合に、副作用でとして筋肉がつっぱったり、手が震えたり、じっとしていられないといった症状が出ることがあり、これを「薬剤性パーキンソニズム」と言い、その予防・改善薬として投与されることがあります。

特に「三環系」と呼ばれる古いタイプの抗うつ剤でタスモリンが有功とされる、この症状が出やすいとされていますが、リスパダールなど新しいタイプのクスリでもこういったタスモリンが必要となる症例は報告されているようです。

パソコン化が進み、我々にとって文字を書く機会はかなり減りましたが、タスモリン無しでは、いざ文字を書く段となって、手の震えが発生してしまって、まともな文字が書けないという事態を実感する方も多く、そういった際にタスモリンを投与されている方々が多いようです。私もタスモリンが必要な状態です。



タスモリンの副作用

タスモリンは、緑内障などにかかっている方々以外には特に問題ない安全なクスリですが、吐き気、口の渇き、便秘、尿が出にくい、かすみ目などの副作用が僅かばかりあります。

また、タスモリンは高齢の方の「認知症」の発現を早めてしまう可能性があると言われているので、タスモリンは安全な薬ですが油断は大敵です。

抗うつ剤、安定剤、抗精神病薬などを投与されていて、手の震えなどを実感した場合は、戸惑わず、医師に相談してタスモリンの投与を受ける方向で治療なさって下さい。




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