摂食障害


摂食障害とは?

沢山食べてはすぐさまトイレに行き、喉に指を突っ込んで吐く人を見たことはありませんか?もしかしたら、彼女は摂食障害と言う病気なのかも知れません。摂食障害とは体重や体型、容姿に対する強迫観念やとらわれ、食べ過ぎ、いつも何かを食べている状態、食べた後の嘔吐、 下剤や利尿剤の乱用、過度な運動などの特徴を持っています。一般的には、 モノを食べたくなくなる「拒食症」と、その全く逆の「過食症」がよく知られていますが、 この病気はなめてかかると死に至ります!

拒食症は、1983年にカーペンターズのカレンがこれで死亡したことによってますます有名になりました。人間はモノを食べることで、栄養・エネルギーを摂取してますから、モノを食べたくなくなるということは当然「病気・死」に直結するでしょう。 その逆で、過食も生活習慣病などの原因となり、結局はカラダをむしばんでいくということになりかねません。

最近のダイエット志向で、特に女性は「もっと痩せなきゃためだ」という考えをもち、それがストレス・イライラ感となって、過食をしてしまい「これじゃ太ってしまう」と感じては吐いて、また過食をしては吐いて....という無限ループ的な行為を強迫的に繰り返す人が最近増えてきているそうです。ちなみに摂食障害の男女の罹患比は1対20だそうです。
(「強迫性障害」のページも参考になさって下さい。)



摂食障害の原因は?

摂食障害という病気の背景には、親子関係や対人関係の問題、心理的なストレス、自己に対する過小評価などがあるといわれていますが、 比較的「努力家」がかかりやすい傾向にあるようです。つまり、ダイエットも頑張りすぎてしまう、ということでしょうか。

しかしながら、そういった本人のココロの問題もありますが、何よりもスリムであることが美しいとされている 現代社会の風潮にも大きな問題があると思います。別に「肥満」でもない限り、無理に痩せなければならない理由なんてどこにもないと思います。 一日三食ちゃんと適量を食べて、普通に生活できること、これが一番の幸せなはずなのですが、摂食障害にかかるとこう言った物の考え方もできなくなる、即ち病気と言うことになります。

摂食障害の治療は?

今は「ルボックス」など、過食への衝動を抑える働きのあるとされる薬が登場していますが、 摂食障害に陥った者同士がその経験などを語り合う「ミーティング」と言った手法を用いることが効果的であるとされています。 拒食・過食・自己誘発嘔吐・下剤乱用など摂食障害からの回復を目的とした自助グループであるOA(Overeaters Anonymous)によるミーティングが全国各地で開催されています。 ここでは摂食障害に陥った仲間同士で経験や力と希望などを分かち合うことで、問題から離れて生きていくための方法を模索すると言う作業がミーティングを通して行われています。




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