ストラテラ





ストラテラ
成分(一般名) : 塩酸アトモキセチン

ストラテラの効能

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ストラテラの用法・用量

1・・・体重70Kg以下の小児:初回1日量0.5mg/Kg。 最低3日経過後に1日最大1.2mg/Kg迄増量可能で、朝1回または朝夕2回投与。

2・・・体重70Kg超の小児および成人:初回1日量40mg。 最低3日経過後に1日最大80mg迄増量可能で、朝1回または朝夕2回投与。更に2〜3週経過後、1日量100mg迄増量可能。

ストラテラの概要

ADHDとは、アメリカの精神医学の世界で定義された症状で、Attention Deficit Hyperactivity Disorderという英名が付いていてその頭文字を取ってADHDと呼ばれます。これを日本語に訳すと「注意欠陥多動性障害」となります。

年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすという状態を指します。

ADHDの取りあえずの治療薬は「リタリン」なのですが、ご存じの方も多いかとは思いますが、2007年に乱用が問題となって、ナルコレプシーという病気以外には処方できなくなりました。それまでは「応用」と言った形でリタリンがADHD患者には処方されていたのですが、それが出来なくなっています。

しかし、コンサータというリタリンと同成分なのですが、リタリンよりも持続時間が長い、小児用ADHD治療薬が、最近になって登場しました。しかし、これを処方できるのは18歳未満の子供に対してだけ。大人向けのADHD治療薬は現状では無くなってしまった形になります。

そこで登場するのがストラテラ。アメリカFDA(連邦食品医薬品局)は2002年11月26日、28年ぶりに子供および成人向けのADHDの新薬を認可しました。その製品名がストラテラです。

ストラテラの製造元はプロザックで有名なイーライ・リリー社(本社・インディアナポリス)。ストラテラはSNRI(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)で中枢刺激剤でないADHD薬としてはアメリカでも初の認可でありました。

しかし、日本ではストラテラはまだ日本での承認に向けての試験を計画中と言った状態です。しかし、ストラテラが認可されればストラテラは日本で初めての公認のADHD薬となる可能性が大きいと思われます。

ストラテラは、リタリンなど中枢刺激性の薬とちがって乱用の危険性がなく、不眠やチック症状などの副作用がないのでADHD患者及び医師にとって大きな選択肢が増えることとなります。日本での発売が待たれます。

繰り返しになりますが、ストラテラは未だに我が国に於いては認可が下りていません。というわけで、我が国に於いてストラテラをゲットするためには個人輸入しかありません。また認可が下りていないと言うことは服用も「自己責任で行わなければいけない」ということが大前提となります。

ストラテラは少々高いので、手に入りやすいのは、ストラテラのジェネリック品である「アクセプタ」でしょう。40mg錠30錠ならば4000円台で手に入れることが出来ます。

ストラテラへの私見

前述のように、ストラテラは未だに我が国に於いては認可が下りていません。つまりは病院に行っても処方はしてもらえることはありません。故に我が国に於いてストラテラをゲットするためには個人輸入しかありません。

僕は香港の業者からジェネリック品である、アクセプタを個人輸入をしてみました。40mg錠が30錠で、国際書留便送料込みで4500円程度でした。ストラテラは昔はもっと高かったそうですが、アクセプタの登場により、かなり安くなったそうです。

で、アクセプタを実際に服用した感想ですが、これは効くと言った感じです。僕の場合は、黙って椅子に座っているのも困難な状態なのですが、2時間程度は集中力が持続すると言った感じです。

ストラテラ(アクセプタ)は、SNRIという分類に属する抗うつ剤でもあるのですが、その面においても効果抜群です。ADHDにも効くし、抗うつ作用も確かにあると思います。アクセプタを飲むようになってから、気分も晴れ晴れとしてきました。

ストラテラの副作用

僕の場合は、アクセプタ飲んで、一番気になったのは「口渇」の症状が出ると言うことです。しかしながら、我慢できない程度のものではないので、水分を摂りながら、1日40mg錠を2錠、計80mgを服用しています。

こうした副作用は一般的には服用を続けていれば無くなると言われていますし、幸い僕には重篤な副作用は起こりませんでしたが、こういったリスクがあることをしっかりとアタマの中に入れた上で服用しないと危険なのかも知れません。

それから、僕の場合は、不眠も改善されました。いつもは2時や3時に目覚めてしまうのですが、アクセプタ服用を始めてからは5時くらいまで寝ていられるようになりました。ADHDにも効く、鬱にも効く、睡眠も改善される、1錠で3度美味しいクスリだと思います。

尚、現在、ストラテラの所見として報告されている注意事項は下記の通りです。

モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)と同時の服用及びMAOI服用後2週間以内の服用は出来ないという点と狭隅角緑内障の疾患がある方は使用出来ないという点、それから、6歳未満の小児は使用できないという点です。

※繰り返しになりますが、ストラテラ(アクセプタ)は我が国に於いてはまだ認可されていません。よって服用する場合はこうしたリスクを踏まえた上で、自己責任で服用することになるということだけはアタマの中に入れておくべきだと思います。

※私もこのストラテラの件に関しては責任は負いかねますので、ご了解下さい。


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