ラボナの効能
- 不眠症。
- 麻酔前投薬。
- 不安緊張状態の鎮静、持続睡眠療法における睡眠調節。
ラボナの概要
ラボナは1952年に発売が開始された古典的な睡眠薬です。バルビツール酸系という系統に分類されるのですが、この系統の睡眠薬は、服用量のキャパシティが狭い、つまりは危険性が高いこと、また、依存性や耐性の問題もあって、現在は一般的ではありません。
睡眠薬の処方の方法は色々あるのですが、一般的には先ず、安全性の高いベンゾジアゼピン系の睡眠薬が処方されます。
それで効かない場合は別の種類のベンゾジアゼピン系のクスリを追加します。例えば「ロヒプノール」を服用していて、ぐっすりと眠れてはいるが、寝付きが悪いといった場合はハルシオンやリスミーといった短時間作用型のクスリが追加されます。
それでもダメといった場合は、それに加えてヒルナミン、レボトミン、コントミン、ウインタミンなどの鎮静作用が強い抗精神病薬が追加されます。
そして、それでもダメな場合になってようやく処方されるのがベゲタミン又はラボナということになります。ラボナは我が国最強クラスの睡眠薬と言って良いと思います。
冒頭に挙げた成分ですが、ペントバルビタールカルシウムはそれだけでもかなりの催眠作用を持っています。繰り返しになりますが、これはバルビツール酸系というカテゴリーに属しているものですが、危険性が高いのです。
またラボナは服用によって生ずる体、つまり臓器へのダメージが一般的であるベンゾジアゼピン系よりも強いと言われます。実際ある調査によりますとラボナは最も自殺に用いられている睡眠薬です。
ラボナの副作用
ラボナには、飲みあわせの悪い薬が沢山あったり、あまりにも服用量が多い場合には、立ちくらみや起立性低血圧等が発生する場合がありますし、基本的には体へのダメージが大きい薬です。
また、ラボナとアルコールの併用は御法度です。副作用が増強されることが分かっています。
ラボナの場合、服用量が多くなると、手が震えたり、体がこわばったり、尿が出にくくなったり、そして薬に依存してしまうというケースが増えてきます。
ラボナの場合は服用量が増えていくと、前述のような副作用、そして肝臓などへのダメージが大きくなります。服用のし過ぎだけは絶対に避けるようにして下さい。
また、私の担当医によると、ラボナをはじめとするバルビツール酸系の睡眠剤を投与した場合に皮膚疾患を患った患者が多かったとのことでした。因果関係はハッキリとは分かりかねますが、頭の片隅に入れておいてもいいかも知れません。
ラボナへの私見
私の場合はラボナを睡眠前ということでも1錠処方されたことがありますが、気持ち悪いほどよく眠れました。
とにもかくにもラボナは人それぞれですが、あまり安全性の高い薬ではないと思います。医師としても出したくないクスリの中での上位に入るものでしょう。
繰り返しになりますがラボナは体へのダメージが大きい薬です。くれぐれも医師の処方通りに服用して下さい。また、前述のように、皮膚疾患が発現するケースが多いので、おかしいなと思ったらすぐに医師、薬剤師に相談するのが無難だと思います。